どうもしゅう丸です。
今回はタイトルの通り、”高専“のメリット、デメリットについてお話します。
僕自身は高専を卒業して5年程度経ち、大学編入、独立という人生を送っています。そんな僕が卒業生という視点で、高専という進路はどうなの?と悩んでいる方に向けて体験談を書いていこうと思います。
僕自信もそうでしたが高専を進路として決めるのって凄い勇気がいるんですよね。5年間もあるし、女の子少なそうだし、就職できるの?とか、中学生が選択するには難しすぎます。
そこで元高専生の僕が書くこの記事を見て、進路決定で迷っている中学生の方、その親御さんの参考になれば幸いです。
※この記事を見てくれる方は高専のことをある程度知っていると思うので、高専生活に焦点をあてて記事を書いています。
目次
高専のメリット
就職率100%
なんと言っても最大のメリットはこれでしょう!
高専の就職率は100%で、誰でも就職することが出来ます。ここで間違えて欲しくないのは誰でも就職出来る点です。
ちなみに高専卒業後の進路は就職か大学編入で、だいたい就職:大学編入=4:6くらいの比率です。
100%就職できるって、そりゃ会社を選ばなければ・・・
と思われる方も多いと思いますが違うんです!
就職先は誰もが知っている大手企業ばかりです!
ここで就職先の一例を見てみましょう。
・関西グリコ(株)
・関西電力(株)
・(株)カネカ
・大阪ガス(株)
・サントリーホールディングス(株)
・武田薬品工業(株)
・(株)LIXIL
・ロート製薬(株)
・(株)クボタ
などです。笑
ここに記載した企業はほんの一例でもっと多くの企業に就職しています。
このような大手企業にほとんど1回の面接で合格することが出来ます。
普通の大学生は何十社、何百社と履歴書を送って、面接を受けて、大変な思いで就職活動をしていると思いますが、高専生は高専枠があるのでほぼ1回で合格しちゃいます。
また万が一就職に落ちても、別の企業をすぐ受けれるので多くても3社程度しか受けていません。笑
先生が全力でバックアップしてくれるので、みんな大手企業にばんばん合格します。
企業研究など面倒くさいことをしてる人もほとんどいません。笑
ただデメリットを書いておくと、大卒扱いではなく、高専卒扱いなので待遇などは若干大卒者とは異なるようです。
国公立大学への合格率100%
就職しない人は大学編入というかたちで国公立大学に編入学することが出来ます。
通常の大学受験で国公立に入学するには、センター試験、2次試験とかなりの時間を費やす必要がありますが、編入試験では専門科目、数学、英語程度で国公立大学に合格できちゃいます。笑
ここで編入先の一例を見てみましょう。
・東京工業大学
・東北大学
・京都大学
・大阪大学
・神戸大学
・横浜国立大学
・千葉大学
などです。
ここに書いたのはほんの一例です。ほとんどの国公立大学で編入試験を行っているので、国公立大学であればどこでも受験できます。
また各大学で試験日が異なるため、併願で多くの国公立大学を受験することもできる点も利点です。
実際に全部受験する人はおらず、4,5校受験する人が多いです。
しかも万が一、国公立受験に失敗した場合は、高専の”専攻科“を受験することが出来ます。大学で言う”大学院“のようなもので、ほとんど全員が合格できるので進路で行き詰まるということはありません。
“専攻科”受験の日程は国公立受験の後なので、この制度は安心ですね。
大学編入は俗に言う”学歴ロンダリング“ですが、高専で真面目に勉強してクラスで10番以内に入っている生徒はぶっちゃけめちゃめちゃ賢いです。もともと高専の偏差値が高いので、入学してから頑張ってる人が大学にも合格することが出来ますので、入学出来た人は勉強を頑張ってみてください。
クラスで10番以内に入っていれば旧帝大学以外の国公立は合格出来ます。
旧帝大学に行きたい場合は、5番以内に入っていれば大丈夫なので目指してみてください!
ちなみに僕はクラスで4番くらいの成績で大阪大学に合格することが出来ました。
編入試験についてもっと詳しく知りたい方はこちらから。
自由な学校生活
これは最大のメリットであり最大のデメリットです。
そう!高専はめちゃくちゃ自由なんです!
恐らく高専に通ったことがある人でないとこれは信じてもらえませんが、高専がこんなに自由だという例を箇条書きで書いてきます。
・授業に遅刻しても、休んでも怒られない
・授業中にお菓子、ジュースを食べれる
・髪の毛を染めてもいい
・服装自由
・体育祭は参加自由で勝つと購買で使える商品券が貰える
ほんの一例ですがこんな感じです。
普通の高校生がしたいけど、できないことが全部できちゃいますね。笑
この自由な生活は、
犯罪を侵さず、人に迷惑をかけなければ自己責任ですよ。って意味です。
ほんとに自由で誰にも干渉されないんで、自制できない人は留年しちゃったり、辞めちゃったりしてました。
ただこれだけ自由でも学校が荒れるとかは全くありません。
みんな優秀で節度を守って、しっかり線引できるので、出来ない人が留年したり、学校を辞めたりしてました。
ちなみに僕は授業開始前に購買でお菓子とジュースを買って、そのおやつセットを食べながら授業を受けてました。 ← 全然悪くない。笑
ギターが好きな友達は授業を抜け出して、裏庭でギターなんか弾いてました。笑
もし高専に入学したら節度を守って思いっきり自由を楽しんで欲しいです!
高専のデメリット
留年が多い
これはメリットで紹介した”自由な学校生活”に起因しています。
自由すぎるので、学校をサボってしまう、勉強を疎かにしてしまうなど怠けてしまって、留年していく生徒が多いです。
ちなみに定期テストは難しくないです。
普通に勉強していれば絶対に留年しません。
ちなみに留年の条件は、
不可Aを10単位、もしくは不可Bを1教科
とると留年できちゃいます。
不可Aとは
定期テストで59点以下、もしくは授業欠席日数が1/3以上のこと。
不可Bとは
定期テストで39点以下のこと。
なので数学が2単位だとすると、数学が不可Bだったら一発留年。
数学が不可Aだとするとあと8単位不可Aをとればで留年です。
ちなみに、
僕のクラスは入学当初42人だったクラスが、卒業する時には33人になってました。笑
課題、レポートが多い
テスト、課題がとにかく多いです!
これも、高専ならではの制度で通常の高校ではありえないと思います。
高専は1〜5年までありますが、1年時は主に一般教養を学びます。2年から徐々に専門科目(所属学科)の比率が高くなっていく教育カリキュラムになっています。そして、専門科目の比率が高くなるに伴って、実験が増えていくので課題やレポートが増えて行きます。
ただ高専生はしっかりこの課題、レポートに対する対応策を持っています!
過去レポート、過去課題のデータを先祖代々から受け継いでいて、そのデータをみんなで共有してます。
どうしても時間がなくレポートが出せない場合はこのデータを使いましょう。笑
ただしっかり課題やレポートに取り込むことで成長できるので、この割合で過去データを使うといった決め事をしておいた方がいいかもしれません。
クラス替えがない
高専は受験時から既に学科に分かれていて、一度その学科に入学しちゃうと卒業までずっとそのままのクラスなのでクラス替えがないんです。
クラス替えがないので仲の良い友だちがいない場合は辛いかもしれませんが、せっかく5年間も一緒なので仲良くやって欲しいですね。
高専病にかかってしまう
極端に女子が少ないので、普通の女の子でもめちゃくちゃ可愛いと錯覚してしまいます。
逆に女子も高専病にかかってしまいます。笑
中学の時からは考えれないほどの視線を男子から浴びることになるので、自分の容姿を過剰に評価したりし、自分は可愛いのではないかという勘違いを起こすそうです。笑
まとめ
高専生活の大体の雰囲気は掴んでいただけたのではないでしょうか?
この記事が進路選択に少しでも有益になれば幸いです。